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とっくに他人じゃないふたりを 世間が他人に させておく
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最近仕事ばっかりなのでリハビリぎみです。
更新の間隔が長くなっておりますが、その間もご来訪いただきありがとうございます!
拍手も嬉しいですv


短いのでタイトルなし。
雑伊SS:捏造未来
※数年後のタソガレドキ組頭のおうちにて。
※雑伊はご夫婦状態です。


「こうして二人でお茶を飲むのもお久しぶりですね。」
「最近少し忙しかったからねえ。」

どうぞと伊作が差し出すお茶をずずと吸い込めば舌に熱い刺激。
流石に声になど出しはしない。
向かいで茶をすする彼に、あからさまな視線をやればにっこりと微笑まれた。
「熱いですから、気をつけてくださいね。」

飲む前に言ってくれる!?とも言えず、雑渡は素直に頷いた。
いつもは飲みやすくぬるいものを整えてくれる彼が、冷ます時間が無かったとも言わずこうくるのはワザとであるからだ。つまり、まあ、その、怒らせてしまったということだろう。
笑顔で怒る人間ほど手ごわいものはない。
一体どれがばれたのやら、思い当たるフシがありすぎる。

でも一応全部忍務のためなんだけどなあ。
勿論伊作もわかってくれてはいるのだろう、だからこそ熱い茶の一杯で済んでいる。
許してくれる気なのもわかっている。
けれどそれでもやはり、愛しい恋人に怒られると何故かやたらめったら背筋は寒く恐ろしいのだ。
せめて恋人の機嫌をこれ以上損ねるまいと呼吸さえも密やかにして、これも愛さと、雑渡昆奈門はため息を堪える。
 

-おわり-

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