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バレンタインのっかりたかったのに…!!

久々です、拍手いっぱいありがとうございます!!!!
わーいわーい、善法寺先生と口無しが上位にくいこみましたーv恐れ入りますすみませんありがとうございます!うーれーしーいー!

で、バレンタインのっかりたかったので書いてみました。
なぜかいい夫婦、この夫婦すごく書きやすい…バカップルだからか。
あ、バカップルは褒め言葉です!BL的に!
当人同士のバレンタインいちゃいちゃは13日(お互い休日)に済ませております。
結婚何年目かはあんまり考えてないのですが、同棲年数と同じだろうと思っている。伊作くんが学生さんの時に出会って、おつきあい始めて半同棲みたいになってその頃は雑渡さんがお世話やいて、卒業して伊作くんがお仕事始めたら勤務先が伊作くんは徒歩何分とかなので家事は伊作くんがして…とかね!考えるの楽しいですね!あっはっはー。
雑渡さんは何のお仕事してんでしょうねー。
官公庁かなー外資系リーマン…外資はないな職場はビシっとしてても男くさそう、金融系とか建設系?海外出張で火傷負ったとかかな。
伊作くんは漢方薬局にお勤めです、新野先生のところお医者より研究者よりなイメージ。でもお愛想もいいので(保健委員歴小中高あわせて10年!)カウンセリング上手で女性に人気の薬局員さん。お薬と人体のツボをいじれればいいの…っていう軽い変態。
でも節操があるので、ちゃんと大好きな身体の雑渡さんのツボしか、勝手にはグリグリしません。
水曜と日曜日がお休み、なので土日休みの雑渡さんが土曜日は料理当番だったり外食デイにしたり。
あーもう、これ考えるの楽しい!

すみませんやっと本題です。
↓ 雑伊現代パロSS
タイトル:2月14日・夜-夫婦編-


「ただいま~。」
「おかえりなさーい。寒かったでしょう。」
「うん、雪が溶け始めてて足濡れちゃったよ~。びちゃびちゃ。」
「はいタオル、足拭いて靴下脱いで上がってくださいね。」
「はーい。」

「お風呂沸いてますよ、ご飯前に入ります?」
雑渡のコートにブラシをあてながら伊作が尋ねる。
「うん入る入る。わー足冷た!鞄よろしく、風呂入りまーす。」
「はーい。」
バタバタと駆けこむ雑渡を笑いながら、伊作は鞄やらコートやらを抱え込む。てっきり荷物が増えて帰ってくるだろうと思ったのに、家を出た時と変わらない雑渡の持ち物に首を傾げながら。


「あ、そうだこれもらったよ~なんか可愛いんだ伊作くん食べて。」
風呂上り、湯気をたてながらスーツの内ポケットをごそごそとして、雑渡は小さな箱を取り出した。
「え、雑渡さん食べないんですか?」
「昨日たくさん食べたからチョコはお腹いっぱいだよ~。なんかみんな同じの貰ったみたいだから気にせず食べて~。」
「はあ、じゃあいただきます。」
箱を開ければ中から、チョコレートで出来た小さなうさぎが顔を出す。

「あ、可愛い。」
ぽっと頬をピンク色にして喜ぶ伊作を、可愛いなあと雑渡は喜ぶ。
「でも雑渡さん今年はこれだけですか?」
首を傾げる伊作に、雑渡は内心冷や汗をかいて答える。
「去年が変だったんだよ、うちは元々女性少ないし義理チョコ制もないしね。まあ去年のも半分は伊作くんへのおつかいだったし!」

実は去年、雑渡と伊作は女性誌のストリートスナップに声をかけられた。ちょうどバレンタイン前に発売されたそれのおかげで、雑渡に社内女性陣からのチョコがやたらと集まってしまったらしいのだ。
因みに去年は伊作へのおつかいも頼まれたが雑渡は全てシャットアウトし、かわりに伊作の勤務先を宣伝しておいた。
なので伊作も、去年はより多く貰っているはずなのだが、学生時代も現在もバイト先や勤務先薬局の客からやたらめったらチョコを貰うのは毎年のことで、何より自分と同世代・もしくはそれより上世代な客層のため、貰っている本人は軒並み義理だと決めてかかっているらしい。
弟とか息子とかペット扱いなんですよといつか笑っていた。
それはそれで雑渡としては危惧が少なくてすむので良いのだが、雑渡の方は本当に大変だった。
かさばるチョコ入りの紙袋をやれやれと持ち帰れば伊作の笑顔は怖いし食べるのを手伝ってもらえないし伏木蔵に頼もうとしたらちゃんと食べなさいと怒られるしで、若い女性からのチョコは本当に全くコリゴリだった。
今年は、去年のお返しの時からさりげなく根回しをしておいたおかげで秘書課から管理職陣への可愛らしい差し入れと、食堂のおばちゃんからのハートチョコだけで済んだ。
実際過去最小記録だが、全然構わない。

伊作くんのご機嫌が良いバレンタイン最高!と雑渡は心で万歳を叫んだ。
まあ厳密に言えばバレンタイン本番の本懐は、昨日のうちに済ませているわけだが。

「でもこれ、ほんとに可愛いくて食べるのもったいないなあ。」
そんな可愛い事を言う君は食べちゃいたいくらい可愛いよと思いながら、雑渡は伊作の腰に腕をまわした。
「じゃあ今日だけ飾っておくかい?」
「うん、そうします。」
「溶けないうちに食べてあげてね。」
言いながら、チュッチュと耳に頬に口づければくすぐったそうに伊作は笑って、雑渡の唇に誘われるまま自分のそれを重ねた。
「伊作くんは、チョコより美味しいね。」


食べてもいい?と問う雑渡。
ご飯のあとですよと応える伊作の顔は、目にもとても甘やかだった。
 

-終わり-

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