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とっくに他人じゃないふたりを 世間が他人に させておく
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現代パロのいい夫婦がご好評頂けてるので書いてみました。
とはいえ実は、小ネタとして載せようか迷ってたもので、文体がいつもと少し違います。挑戦するのはイイコトダ、よね?

都々逸の「あの人の どこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと問い返す」が好きでして、現パロの雑伊のうち伊作くんはそのスタンスです。
雑渡さんスタンスの都々逸もありますぜ、ふふふ。

ちなみにご夫婦のなれそめは、駅の階段で雑渡さんが学生伊作くんを助けたことです。
一応脳内設定は色々あるのよ現代パロ。
ぶっちゃけこの伊作くんはにょたい化しても、文章にはなんら変わりが無いのではないかと思うくらい、フツーに夫婦です。いや、バカップル夫婦です。
一応、書いてる時はちゃんと(ちゃんと…?)男夫婦のつもりで書いてますけどもね。
BLですからね雑伊は!

そうそう、現代ものっていうと転生を絡めるべきなのかちょっと悩みます。
雑渡さんは覚えてて大人の対応、伊作くんは覚えてなくて何故かどうしても雑渡さんが好きっていうのも捨てがたい。でも、好きになる理由はきっと前世だけじゃないのだよ、うん。


↓ 雑伊現代パロSS いい夫婦シリーズ
タイトル:どこがいいのと聞かれても

「なんであんなオッサンがいいんだ。」
「どこがいいんだ、あのオッサンの。」
「お前たち、オッサンオッサン言っては失礼だろう、事実とはいえ。」

オッサンオッサン言わないでよ人の恋人を、雑渡さんは年上だけどオッサンじゃないよ。かっこいいもの!出会ったときから僕の王子様なんだからね。
だいたい、雑渡さんのどこが悪いっていうのさ。

いいところばっかりでしょと胸を張る伊作に、同級生一同は深くため息をついた。


「善法寺君、部長のどこが良かったんだ?」
「ああ、それは失礼ながら私も気になる。」
「まだ若いし、その顔なら女子にももてるだろう?!わざわざ20も離れたイダダダ部長イタイデスイタイイタイ!!」

雑渡さん、諸泉さんのお顔真赤だから止めてあげてくださいっ。
「だって伊作くん、今のは休憩無しの残業で終電間際だ明日起きられないわと弱音を吐く部下を泊めてあげてる優しい上司夫妻に言っていい事じゃなくない?」
「わ、私は気になるってだけで何も他意はありませんから!」
「あっ高坂先輩ずるっ!イダダダダ…!!」

もう仲良しなんだからー、高坂さんお先にお風呂使ってください。
パジャマ置いてますから。あ、タオル出しますねーこっちですー。
「ああ、ありがとうございます。」
はい、これ。ドライヤーこの棚です。
「うん、お借りします。…で、その、申し訳ない。」
あはは、さっきのですか。
「いやその、うちの連中も気になってるみたいで、その不快にさせたかもしれないがその、反対とかそういう他意はないので。」
大丈夫です、高坂さんも諸泉さんもそんな意地悪仰る方じゃないってわかってますもん。気になさらないでください、友人にもいまだに聞かれてますから。
「そ、そうなのかい?」
ええ。
「で、なんて。」
ぷ…高坂さんでもそんなに気になるんですね。
「う、いやその、代表で聞いてこいと先輩方にも頼まれたもので…すみません。」
いいですよ、でも、どこが良いっていうの無いんですよ別に。
雑渡さんいいとこばかりで、悪いところなんか無いでしょう?
だから初めっから僕のべた惚れで、今思い出しても恥かしいくらいなんですけど。

「え、あ、そ、そう。」
はい。

伊作は、何も言えないでいる高坂にバスタオルを渡し、脱衣所の扉を閉めた。
ごゆっくりどうぞー。

伊作がリビングに戻ると、ちょうど諸泉がギブアップを宣言したところだった。
「はっはっは、まだまだよのう諸泉。」
「くっそーなんでそんな強いんすか!」
「愛の力かなー。」
「チクショウ!俺だって料理上手な彼女さえいれば!肉さえ食えれば!」
「魚も大事だよー。」

本当に仲いいなあ。
食器を片付けてしまおうとする伊作に、勝者の雑渡は飛びついた。
「伊作くん、勝者にご褒美は無いのー?」
はいはい、よく頑張りましたー。
ちゅ。

「ふふふ、伊作くんかわいーなあもう!」
雑渡さんもかわいいですよー。
いいこいいこと頭を撫でて、身体に酔っ払った雑渡をくっつけたまま伊作は食器を洗い始める。

「ねえねえ伊作くん、私もお風呂で洗って?」
だめでーす。
 

- 終わり -


※だって悪いところなんか無いでしょう?と本気で思う伊作くん。べた惚れ。
※雑渡さんは素面の時にこれを聞くのが実は苦手。

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